ヴァレイソーイングジャムは奈良県にある縫製工場(株)ヴァレイの社内事業として2018年に創業しました。
同社のビジョンは「日本の縫製業を次世代につなぐ」
でも、実際は学校や家庭で子ども達がミシンを使ってものを作る機会がどんどん減っているのが現実。このままでは縫製工場に限らず子ども達がものづくりの世界に出会うきっかけも減っていくのではないか?と強く感じました。
そこで、縫製業にとどまらず「まずはもっともっと子ども達に”作る世界”を知ってもらいたい!」という想いで、縫製工場が稼働していない土日に縫製工場を開放して子ども洋裁教室を開いたのがきっかけです。
最初は手探り状態. . . 創業当初のレッスン内容は子ども達が作りたいものを自由に作るスタイルでした。
講師が一つ一つ工程を伝えていくので、低学年でもワンピースやコートを作ることができ、作る楽しさや喜びは味わえていたものの. . .
作ることが”思い出”だけになっていないか?
本当に子ども達の手に”残るもの”を伝えられているか?
そんな疑問に出会いました。
そうして、誕生したのがヴァレイソーイングジャムのオリジナル教材です。
縫製工場として培ったノウハウを子ども達、しかも6歳から通えるように工夫して、作る楽しさ喜びは残しつつ、レッスンで習ったことは自宅でも再現ができるように工夫を施しました。
小さな縫製工場から生まれた子ども洋裁教室ですが、今や全国各地に広がり伴走する講師とともに、多くの子ども達の”作る力”を育み続けています。
ヴァレイソーイングジャムは“作る力”は夢を叶えることに繋がると信じています。
夢は一人では叶えられません。
子どもたち一人ひとりに夢があり、また講師一人ひとりにも夢があります。
”作る力”を身につけるということは「自分が何かを作る側になる」ということであり、誰かが自分たちのために作ってくれたものを「大切なものと気付く」ことにも繋がります。
”作る力”を身につけることによって、他者を想う心も育みそれぞれの”夢”を尊重し合いながら叶えていく。”作る力”にはそんな可能性があると考えています。
ヴァレイソーイングジャムでは一人ひとりの”作る力”を引き出すために、同じ内容のカリキュラムでもその生徒に合ったコミュニケーションで進めていきます。
また、基礎・基本の習得を大切にしておりミシンはもちろん道具の使い方、手縫いや裁断、生地の扱い方など、もの作りの土台となる部分をスモールステップで ”作る楽しさ” も実感しながら経験を積んでいきます。
何事も「楽しく!」できた喜びは「分かち合う!」ものづくりの基本の ”き” ですね。
1回のレッスンで何かの技術を習得することは大人でも難しいことです。日々のレッスンで外から見るとあまり進んでないように見えるかもしれませんが、子ども達は何十回何百回とそれを繰り返し、本人も気が付かないうちに自分の手に感覚として残るものを積み上げています。
“作る力” を身につける。そうすればいつだって自分の力で ”直す” ことも可能なのです。そして、 “使い続ける” ことへ繋がって行きます。
私はこの “作る力” というのはものを作る力だけではなく、1度しか無い自分の人生も “自分で作って行ける!” “自分で作っていいんだ” そんな気付きに繋がればと願っております。
ヴァレイソーイングジャムで身につけるさまざまな “作る力” がこれからの未来を担う子ども達の道しるべとなるよう、今後もヴァレイソーイングジャムは “作る力” の可能性を追い求めて参ります。